吃音が治らない理由、「吃音の監視」「自己否定」が悪循環を生んでいる!

吃音が治らない理由、「吃音の監視」「自己否定」が悪循環を生んでいる!

吃音やどもりがいつまで経っても治らない……。
そのように考え込んでふさぎ込む人は少なくありません。

悩めば悩むほど悪循環になっていくことは、
吃音やどもりの最中にいるあなたならよくわかるはずです。
私も実際にとても悩みました。

しかし、原因を分析し、考え方を変えることでみるみるうちに吃音を克服していったのです。
今回はその「悪循環になる理由」についてお話ししていきたいと思います。

吃音が治らない理由、悪循環を徹底分析して解説

吃音は「言葉が詰まる」「何度も言葉の冒頭を繰り返してしまう、伸ばしてしまう」
という症状が問題として捉えられることがほとんどです。

吃音で苦しむ方も、直接苦しむ要因となっているのは発話に関わる症状なので、
その症状を解消したいという思いが強いでしょう。

しかし、吃音のメカニズムを分析していくと、
発話症状は問題の氷山の一角でしかないことがわかります。

吃音のメカニズムと、それを繰り返す悪循環について

吃音は口の筋肉や喉の障害ではないことは、
この記事をご覧の多くの皆さんがお分かりいただいていると思います。

吃音症状には精神的な原因が多く関わっており、
その原因が最終的に言葉の詰まりとして外に出てくるのです。

では、吃音の原因はどのようなものがあるのでしょうか。

吃音の原因は、一筋の物語では語りきれないと言われています。
何故なら原因そのものが循環しており、度重なる吃音をもたらしているため、
どこが起点になっているかがわからないのです。

ここでは、吃音で悩む方全員が目につくであろう
「吃音」という点を仮にスタート地点としましょう。

吃音の症状が出たとき、
あなたは「上手く話せなかった」「失敗した」「恥ずかしい思いをした」と後悔しませんか?

これが吃音の次に起こる吃音の監視です。
言葉が詰まったことに対して無感情、無意識でいられないのが吃音患者の大きな特徴です。

「吃音の監視」には、ほぼ同時に訪れるステップがあります。

それは自己否定です。

「上手く話せなかった自分は人として劣っている」
「他の人からおかしい奴と思われたに違いない」といった自己否定があなたを襲います。

「言葉が詰まったけど、まあいいか」
と割り切れる方はそもそも吃音に悩んではいないでしょう。
むしろ、吃音やどもりになる可能性すら低いはずです。

吃音には必ず自己否定がセットでやってくるんですね。

更に、この自己否定はその瞬間、
言葉に詰まったあなたに対する否定ではありません。

おそらく、あなたは無意識に
吃音で悩んでいる過去の自分も重ねているのではないでしょうか。

「いつも言葉に詰まる自分」
「ずっと正しく話せない自分」
「昔友達に話し方を笑われた自分と変わらない今の自分」。

過去の自己否定に関わるエピソードと今の失敗が脳内で強く結びつくことで、
自己否定の感情は更に強まります。

これが、自己否定の強化です。

言葉に詰まる「吃音」が生じた瞬間から、
あなたの脳は「監視」「自己否定」「自己否定の強化」というステップを踏み、
あなたを暗い気持ちに陥れていくのです。

更に、このステップは次の吃音に向かっていきます。

吃音を生じた場面と類似の場面に立たされると、あなたは同じ苦しみを予感します。

例えば、職場の大切な商談で言葉に詰まった場合、
また同じクライアントの商談に向かうとき。

あるいは、「ごめんなさい」という言葉に詰まる場合は、
謝罪しなければならない日の朝。

吃音に関わる場面に対して、
あなたの脳は「またどもる」「再び苦しむ」という警戒信号を発します。

吃音の悪循環ステップ

  1. 吃音・どもりの症状が出た時にネガティブな感情になる、普通ではいられない
    吃音の監視
  2. 自分を否定する
    自己否定
  3. 過去の自分を否定する、失敗と結びつける
    自己否定の強化
  4. よりネガティブな状況、強いストレスになる
    →1や3の状況に対して脳が警戒信号を出す
  5. 1に戻る
    循環し続ける

心はその警戒信号に反応し、「不安や恐怖感」を生成

心の警戒信号、そして不安や恐怖という気持ちは、
あなた自身が持っている防衛本能で、自然な心の動きと捉えてください。

なぜなら、自分が傷つく場面や敵に対して恐怖感を抱くことで自身を守ろうとする行為は、
動物として生きるために自然なのです。

「不安や恐怖感」が訪れると、体が反応します。
もしかすると緊張で冷や汗が垂れるかもしれません。
あるいは、重い気持ちでベッドから起き上がることが難しくなる人もいるでしょう。

これらは、本来であればその場から逃げ出したいあなたを、
逃げろと助長している反応です。

そういった体の反応の一貫として、再び吃音はやってきます。

言葉が口から上手く出てこない。
その瞬間、おそらく吃音と長く付き合っているならばその状態を回避しようと試みるでしょう。

例えば、詰まる言葉とは違う言葉に言い換える、
あるいは詰まりを隠すために冒頭の音を伸ばすなどの努力です。

これが所謂回避と呼ばれる吃音症状のひとつで、慣れるとその場を凌ぐことはできます。

しかし、この「回避」にすがっている状態のあなたは、流暢に話せていないと感じるでしょう。
結局あなたは再び吃音を引き起こしているのです。

こうして吃音の悪循環はぐるぐると回転

吃音を正しく解消するには、循環そのものを一気に消し去ろうとすることは最善策ではありません。
この悪循環のどこかに対して適切な終止符を打つことで、
他のステップが一つずつ消えていき、最終的に吃音が消えるというイメージを持ちましょう。

従来の訓練法である構音訓練法は、
「吃音が起こる」というステップに対して終止符を打とうというものです。

しかし、今回ご紹介したメカニズムにもある通り、
「吃音の監視」が生じると次の「自己否定」を引き起こします。

つまり、「吃音が起こる」ことに対して対策を打とうとすること自体が間違っているのです。

では、どのステップに終止符を打てばよいのでしょうか。

それは、「吃音が起こる」次に現れる「吃音の監視」と「自己否定」です。

「吃音を監視」することなく受け入れ、「自己肯定」できるようになれば、
次々と悪循環に組み込まれたステップは解消されます。

もちろん、吃音に悩む方にとってはそんなこと無理だと感じる内容だと思います。

しかし、悪循環を徹底分析した上でご理解いただきたいのが、
その点に対する対策しか真の克服は導けないということなのです。

本当に吃音を克服したいと願うのであれば、不可能と思える改善策に挑戦してください。

もちろん、あなた一人で戦う必要はありません。

今まで様々なトレーニングに挑戦してきたあなたも、
言語聴覚士の方や専門医などと相談を交わしてきたことと思います。

誰でも良いのですが、「吃音」そのものではなく
「吃音の監視」や「自己否定」を改善することに理解のあるアドバイザーをそばに置いておくと良いでしょう。

MRMプログラムもこうした精神面へのアプローチを前提としているので、
手軽かつ確実にあなたの良き支援者になることができるのではと思っています。

なぜなら私がそうでしたから。

医学的な解明はまだ発展途上の吃音ですが、今わかりうる知識からできる改善策を、
理解した上で実行していく勇気を持って欲しいと願っています。

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