吃音(どもり)を治したいなら、難発性吃音と連発性吃音について理解すべし

吃音(どもり)を治したいなら、難発性吃音と連発性吃音について理解すべし

吃音,会話,声が出ない

吃音どもり克服対談1【前編】 難発性吃音 連発性吃音 僕はこうして積極的に言葉を出している!

吃音症(どもり)を治療、改善するために戦う仲間たちからのメッセージです。私だけでなく、すでに克服した先輩たちからの言葉は非常に参考になるはずです。それぞれの体験や経験談などをあなたの今後に役立ててください。

黒文字:むろっちさん
緑文字:てつさん

※記事下に本編動画あり

どうも、行列のできる吃音相談所のむろっち所長です。いつもあなたの貴重なお時間の中、お付き合いしてくださり本当にありがとうございます。今回は私の youtube チャンネルやブログで、いつも温かいコメントやメッセージをくださる「てつさん」という方と連絡が取れましたので、対談形式で収録していきたいと思います。

てつさんとは何度もコメントやメッセージでやり取りさせていただいたんですけれども、前回 skype でも一度お話しさせていただいたんですが、だんだん話が盛り上がってきまして、吃音で悩んでいる方にとってお役に立てるようなお話ができるんじゃないかと思って、今回の流れとなりました。

てつさん自身もあなたと同じように吃音で長年悩み苦しんで来られた方ですので、てつさんの生の声っていうのについて、聞いていただくことで、あなたの吃音の克服のヒントにしていただければいいんじゃないかと思います。それではてつさん、よろしくお願い致します。

よろしくお願いします。

いつもコメントありがとうございます。てつさんのことを、聞いていただいている方にちょっとご紹介したいと思います。年齢聞いてもよろしいですか。

今年23歳の大学生になります。youtube チャンネルをご覧の皆さん初めまして、よろしくお願いします。

てつさんは吃音というのはいつ頃から始まったんですか?

学校低学年頃からですかね。自覚あまりなかったんですけど、

真似されて初めて吃音だと気付いた

真似されたんですね。やっぱりですか。その時はは連発だったんですか?

そうですね、始めは連発だけだったんですよね。

その時真似されたっていうのは、どういった感じで真似されちゃったんですかね?

指差して笑うとかではなくて、クスクス・・・って感じです。

そういうのって吃音を一番最初に自分で意識しちゃう感じですよね。

そうですね。

自分はちょっと人と違うのかなみたいな感じはあったんですか?

いや、でも連発と言っても始めの音を2、3回とかなので、あまりどもるというよりは噛む頻度が高い人みたいな感じでした。

でもそのぐらいだったら普通よく居るというかあるという感じだったんですけど、その時は真似されたのがショックだったみたいな感じだったんですか?

いや・・・そうですね、自分でも噛んじゃったなくらいの感じで笑ってたんですけど・・・

なるほど。なにしろ吃音っていうのを意識しだしたのはその頃だったっていうことなんですね。

まあそうですね。

どの言葉が出にくいですかね。例えば、あ行とかおはようございますの「お」とかありますよね。

環境によって苦手な語って減ったり増えたりしていくじゃないですか。そういった流れはあるにしろ、やっぱり苦手意識があるのはタ行、ダ行ですかね。

タ行とダ行がキツイ・・・

そうです。自分の名前の「てつ」というのもタ行なんですけど、さすがに自分の名前なので練習する機会もいくらでもありますし、マシにはなってきてるんですけど、さっきも言った冒頭の「大学生」とかですね。

「ダ」ですよね。

あと自分は喫茶店のアルバイトを1年半ほどやっていまして、「テイクアウト」ってあるじゃないですか。持ち帰り。その「テイク」が特に苦手意識があってなかなか治らなくて、今でも苦手意識はあります。

ちょっと話が飛ぶんですけど、そのアルバイトの時の「テイクアウト」というのは別の言葉で言ってはマズいですか?「お持ち帰りされますか」みたいな。

そうですね。自分は「持ち帰りますか」とかそういうふうに言い換えてますけど、基本は駄目らしいんです。やっぱりルールと言うか、アルバイトって定型文のまとまりみたいな感じなんで。初めは「テイクアウトだよ」とか「分かりにくいよ」とか言われてましたけど、それでもその意見はあまり聞かないで自分なりにやってたらそれもいいんじゃないかって認められましたけど。

そういった感じはいいですよね。一応決まってるやつを、本当に「それでやんなきゃいけない」っていう風にすごく生真面目に思っちゃうとだんだんちょっと心が締め付けられてくるじゃないですか。

そういうマニュアル通りにやってたら1年半も続かなかったと思います。

このあたりなんか結構参考にしていただけますよね。

ただやっぱりお店によっては店長が厳しい人とかもいるので。

やっぱり人にもよるんですね。

そうですね、環境にもよります。

てつさんは吃音が一番ひどかったのはいつ頃なんですか?

そうですね。大学に入って、最初のアルバイトを始めた頃ですかね。

じゃあつい最近ってことですよね。

そうですね。

アルバイトを始めてからその時にちょっとこりゃ酷くなっちゃったなっていう感じですか?

これまでは連発だけだったんですけど。

じゃあ大学生になってイトをするまでは連発だけだったんですか?

はい、連発だけだったんですけど、全然言葉が出ないとかそういう意識が全くなくて、普通に喋ってたらときどき喋り始めの音が連続で出るって言う感じで、そういう吃音とかっていう言葉も知らず、どもるってことすら知りませんでしたからね。

私も吃音っていう言葉を知ったのは成人してからで、それまでは「どもり」とか「どもる」とかそういう言葉だけは知ってたんですけど、吃音という言葉を知ったのは本当に成人してからなんですよ。やっぱりてつさんもそうだったんですか。

そうですね、大学になって、最初の携帯電話の販売のアルバイトなんですけど、そこで初めて難発が出るようになりました。定型文の塊みたいな感じなんですよ。

それは辛いですね。

携帯を見ているお客さんのニーズを聞いて、最適なおすすめの機種を案内するんですけど、やっぱりその機種名も固有名詞じゃないですか。

そうですよね、今で言うと xperia とかですよね。

あとは、吃音に対する知識が全くなかったので、急に言葉が出ないっていう感じで凄いパニックになってたんですよ。

なりますよね、それはね。

「これは何だ!?」みたいな、「全然声が出ないぞ!?」みたいな感じでした。今みたいに言い換えとかのテクニックが一切なかったので、やばかったですね、その時は。

確かにそういった前置きとか言い換えのテクニックをするっていうのは、連発の人ってあまりしないみたいで、難発になってから考えると言うか、出したいから言い換えるってことですよね。

そうですね。連発の人って、最後の音は普通に出るんですよ。今でもたまに連発が出るんですけど、喋ってるとたまに始めたの音が連続で出ちゃうみたいな。

なるほどね。その一番ひどかったっていうのは、その初めてのアルバイトの携帯電話の時が一番ひどかったってことなんですよね。

そうですね。やっぱりその定型文を言わなきゃいけないっていう状況が、引き金になってたんじゃないかっていうのは思います。

実はそれまでも言いづらい言葉はあったけれども、連発で何気に出しちゃっていたけれども、お客さんに説明するときにどこか躊躇したようなところがあったんですかね、連発しちゃいけないみたいな。

いや、なんでしょう。やっぱりその年上の“お客様“なので。

相手にもよるってことですね。

今でも目上の人とかと話すのあまり得意じゃないんですよ。

なるほど、やっぱり結構目上の人だと、どこが敬語を使わなくちゃいけないとか、そういう意識が働きますもんね。

そうですね。

友達同士だと、「なんとかじゃん、お前よー」とかだから結構楽に出るし、やっぱりそれまで敬語なんて、日常会話であまり使わないじゃないですか、友達といると。

そうですね、授業中でやったぐらいですね。

そう言われてみれば、思い出しますね私も。やっぱりそんな傾向ありました。目上の人だとか威圧的な感じの人だと、急に言葉が出づらくなったりしていました。

言葉の選択肢が狭まるのも厳しい・・・

そうなんですよね。上司とかに対して「お前」とかそんなこと絶対言えないですよね。あんたとかね。

そうですよね。

言葉の選択肢が狭まるのは確かにその通りですね。

その一番ひどかった時の、思い出すのも嫌なのかもしれないですけど、最も嫌な思いをした状況っていうのはどんな時でした?場面と言うか・・・覚えてます?この時はすごく嫌だったな、凄く難発になっちゃったなとか、どんな状況でした?

さっきの携帯のアルバイトですかね。初めの勤務の時は緊張はしたんですけど、あまりお客さんもいなかったので、そんなに喋る機会もなくこんなもんかって感じで何事もなく終わったんですけど、2回目の時が一番吃音で悩んだ時期ですかね。お客さんがたくさん来るんですよ。

その2回目の時がお客さんと相対した一番最初ってことなんですか?

そうですね。

じゃあその一人目のお客さんの時はめっちゃ緊張したんじゃないですか?

そうですね。マニュアルっていうのは研修でちょっとやったんですけど、研修で喋ることと実践の場で喋るとは全然プレッシャーが違います。

そうですよね。マニュアルっていうのはこちらが説明をする文章と、こう言ったらこういう風に返って来るって言うセルフもあるんですか?

いや機種ごとの特徴とか・・・

じゃあこちらが一方的にパーッと説明するって感じなんですね。

そうですね、そんな感じです。

でもそれまで吃音を持ってて、連発を持っていて、人と接する仕事に就こうと思ったのはなぜんですか?嫌じゃなかったんですか?

そうですね。大学に入った後も、やっぱり連発だけで全然言葉に対する苦手意識もなかったので、全然抵抗はなかったんですね。

そうか、自覚がないからか。

自覚がなかったので、高校の最後のあたりからこのまま進学して大学に入ったら、喫茶店のアルバイトと学習塾のアルバイトがしたいっていうふうに考えてたんですね。

なるほど。

で、その初めてのアルバイトの携帯の販売っていうのは、知人がそのバイトをやっていて人手が足りなかったので、「入らない?」みたいな紹介があったんですね。

なるほど。さっき喫茶店アルバイトと塾の講師をやりたいっていう風に言ってたじゃないですか。その二つとも結構人と接するような業種じゃないですか。その辺はどうして希望されたんですか?

この二つのアルバイトは、吃音を意識してから始めたんですよ。高校時代から思ってて、そこに吃音という壁が出てきたんですけど、それでも構わず始めたんですけどね。やっぱりアルバイトって、始めても合わなかったらすぐ辞められるじゃないですか。

だから自分に合わなかったらすぐやめようと思ってましたし、それ以上に採用になるかどうかっていうのは不安だったんですよ。採用になったら、吃音でも問題ないよと自分を認められた感じがするし、採用されたらやろうという感じでやってたんですよね。

その一段階前に申し込みに、行こうかなっていう時に人と接する仕事は嫌だなとか思いませんでした?

私は他にやりたいアルバイトもなかったですし、人と接しないバイトとしてコンサートの運営とかステージの設営とか、そういう力仕事はあったんですけど、自分の体力に自信がないので、そういう選択肢がなくて。

そうすると、アルバイトって力仕事を除けば大体お店の店員とかそういうことになっちゃうのか。

それぐらいしかないんですよね。

なるほど。私の話になっちゃうんですけど、私は人と接するアルバイトは極力避けてきたんで、結構体力には自信があったので、そっちの方に行っちゃったんですよね。私の場合、引っ越しのアルバイトだとか、黙ってても自分の力さえあればいいだろうということで。なるほどね、体力に自信がないので何をしようかなと思ってたら、それしかないんだ。なるほどね。

それで申し込んでみたんだけど採用になっちゃったってことですよね。普段の勤務で辛くないですか?嫌だなあ、逃げたいなとかそういう気持ちはあまりないですか?

自分のバイト先の周りの人にも恵まれている所があって、特に怒られることはなかったですね。

てつさんの人柄ってとこもあるんじゃないですか、自分じゃわからないかもしれないけど。どうですかね?

確かにその言葉が出ないで、他のメンバーに迷惑をかけたりということはあったんですけど、塾講師の頃はあまり困らなかったですね。授業というよりは生徒が二人とかそのぐらいしかいなくて、1対2とかだったので。

そういった感じのなんですね。

その二人もそれぞれ別の科目をやっていて。個別指導×2みたいな感じでした。

少人数制だったんですかね。何年生相手だったんですか?

下は小4から上は中3までですかね。

じゃあはもう自分より随分下だから、気持ち的には楽な感じですか?

そうですね。気持ち的には目上の人は苦手ですけど、「先生、先生!」って言われると調子に乗るみたいで。

じゃあその時は生徒さんに対しては、あまり吃音は出なかったんですか?

全く出なかった訳じゃないのかもしれませんけど、問題演習中心の塾で、最低合ってるか間違ってるから言えばいい感じだったので。

じゃあそんなに講義をするって形ではないんだ。

そういうのはなかったですね。

なるほど。塾の講師って言うと東進ハイスクールみたいなのをイメージしちゃうんで、ずっと学校の先生みたいに喋ってるのかなって思ったんですけど、そうないんですね。

本当はそっちがやりたかったんですけど、始めはそうだったんですけど、やっぱり個別指導の募集もあったので、そっちで経験を積んで、慣れてきたら大人数制の方に行こうかなと思ったんですけど。

てつさんは、人前に出て喋ったりするのっていうのは全然抵抗がないんですか?

聞いてる相手とか人数にもよりますけど。

塾なんかの場合は自分より下だっていうふうに思ってるから、大丈夫なんですか。

そうでしたね。

なるほど、やっぱり精神的なところが大きいんですよね。結局自分より目上だと、たった一人でも、結構緊張しちゃうてことでしょ、なるほどね。

採用面接の時とか、塾の教師長とかが相手だったんですよ。その担当の人が、喫茶店の時も学習塾の時も、フランクな感じの話しやすい人だったんですよ。それが幸いして、全然吃音も出ずに、運の要素がかなりありますけど。

でも人前で出ようっていう意識は珍しい方なのかな?吃音で悩んでる方の中では。他にてつさんみたいに吃音の方と実際お話ししたこととか、会った事ってあるんですかちょっと話が飛んじゃうんですけど。

あります。やっぱり現実生活と言うか、日常生活だと、吃音者の人ってあまりいないじゃないですか。あんまり、クラスにもう一人いるみたいな、そういうこともなく、いてもだいたい学年に一人とかあまり接点ないですけど、 twitter とかでは結構いるんですよ。

私もちらっと見たことあります、吃音垢みたいな感じで。そういう方と、実際に会ったこともあるんですか?

初めはプロフィールに吃音って書いてる人を、私からフォローして、「これ分かる」みたいな、そういう感じで見ていたんですけど、そのフォローしている人たちが、吃音の当事者会の集まりみたいなのが定期的にあるみたいで。そういうのをちょくちょく見るんですよ。それに自分も参加しようかなって。

積極的ですね。

結構あるんですよ。・・・後編へ続く

▽▽私の吃音人生を終わらせた出逢いについて
吃音を克服する方法はたった一つだけ

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