吃音者は障害者手帳を取得可能?身体障害者と精神障害者の境界

吃音者は障害者手帳を取得可能?身体障害者と精神障害者の境界

吃音,障害者手帳

吃音と障害者手帳の関係はデリケート

吃音を障害と捉え、障害者手帳をもらうかどうかという問題は、非常にデリケートな問題です。これは、吃音に対する考え方が、吃音者の中でも大きく異なっているからです。

例えば、吃音を障害なんて思わずに普通の人と同じように扱って欲しい就職などが吃音のせいでうまくいかないから障害者手帳をもらうことで平等を実現して欲しい、というようなものです。

今回は、吃音で障害者手帳を取得可能なのか、という問題について触れていきます。

この問題を考える中で一つの大きなポイントとして、吃音を身体障害とするか、精神障害とするかというものを取り上げていきます。

吃音は身体障害か精神障害か

吃音は、ある特定の言葉を発する時にうまく声に出せない症状を指しますが、これを身体的な障害とするか、精神的な障害とするかで取り扱い方が全く違ってきます。

ちなみに、厚労省の正式な見解として「吃音は精神障害である」とされています。そして、身体的な障害として障害者手帳を貰えば、精神的な障害者手帳を持っているよりも受けられる控除が多いです。また、過去に吃音を身体的な障害として扱うよう裁判が起こされたこともありますが、結果は覆りませんでした。

しかし、障害者手帳を申請する際の診断書を作成する病院に吃音に対する理解があれば、便宜上併発している他の疾患名を障害のメインとすることで身体障害者手帳を取得することができる場合があります

逆に、吃音に対する理解がない病院に行ってしまうと、「軽度の吃音では障害者手帳を取得することができません」などと突き返されてしまう場合がありますが、軽度の吃音でも障害者手帳を申請することは可能です。病院選びは慎重に行いましょう

障害者手帳を取得するメリットとデメリット

吃音,障害者手帳実際に障害者手帳を申請する前に、吃音で障害者手帳を取得するうえでのメリットとデメリットを押さえておきましょう。

大きなメリットとしては、税などの控除が受けられること、就職に関しても障害者枠での採用になるのでハンディが少なくなることが挙げられます。それに加えて、吃音は無理に克服しなければならないような病気ではないということを自覚できることも大きいです。

ただ、逆に言えば、吃音は別に障害ではないと考えている人からすれば、自分は障害者であるという証拠となってしまうので、気持ちの行き場を失ってしまう可能性もあります

また、障害者枠での就職では給料が抑えられてしまう可能性が高いので、もし仕事を行う上での能力が不足していないのならば、それは不当な給料になっているということです。

加えて、普通に話すことができる時間もある吃音者の場合、周りから「都合の良いときに障害者として暮らしている」などという見当違いな批判を受けてしまうこともあるということは自覚しておきましょう。変にひけらかすようなことは無いようにしなければなりません

軽度の吃音では取得の必要はない

私の見解を述べさせてもらうのなら、軽度の吃音であれば障害者取得の必要はないと思います。障害者手帳を持ってしまうと、自ら就職の範囲の可能性を狭めてしまうことにもなりかねないですし、せっかくの能力も正当な給料で評価されることがなくなってしまいます

本当は改善するはずの吃音症状のせいで、そういった環境に自ら身を置いてしまうというのはとても勿体無いことです。まずは当サイトの手法を取り入れながら、吃音の改善に取り組んでみてください。

ただその結果、どうしても吃音症状のせいで生活に支障が出てしまうというのなら、その時には障害者手帳の取得も一つの選択肢であるということを思い出してください。

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