子供の吃音を直そうと親が頑張るのは逆効果

子供の吃音を直そうと親が頑張るのは逆効果

吃音,子供

吃音はしつけでは直らない

子供が急にどもりだしたと思ったら、自分の名前が言えなくなったり、挨拶が出来なくなってしまったり、どんどん吃音症状が出てくることに焦ってしまう親は多いです。

とは言え、病院にかかるほどでもないだろうしと、「力を抜いて話してみたら」とか「そんな話し方だと友達に馬鹿にされるよ」という風に、普段の悪事を窘めるようにしつけをする場合があるのですが、これは逆効果です

子供の吃音は完全に無自覚であることが多く、それは駄目なことだといくら教えても、何が悪いことなのか理解が困難なのです。子供の立場からすれば、「何もしていないのに怒られている」というストレスだけが溜まっていくことになってしまいます。

吃音をしつけで直そうとするのは非常に危険なことであるということを覚えて置いて下さい。

親が吃音に対する認識を変えなければならない

吃音をしつけようとするということはつまり、親が「吃音は悪いこと」であると思っていることに他なりません。まずはこの認識を親が変えなければならないのです。そもそも子供の吃音症状の始まりは、環境や性格ではなく脳の問題で、誰が悪いということは一切ありません成長の段階で増えすぎた言語情報を脳が処理しきれず、口がついてこないというのが子供の吃音なのです。

そのため、放っておけば脳の成長に伴って99%の吃音は改善されると言われています。そもそも、変にトレーニングを受けさせる必要はないのです。逆に、トレーニングを受けさせたり、しつけたりするそのストレスが、吃音を悪化させてしまうとも言われます。

子供は吃音をしつけられることで「自分には欠陥があるのだ」という認識を植え付けられ、人と話すことに不安を感じ、社交性が失われてしまうのです。実際、吃音が大人になるまで直らなかった方は、そういった吃音を責められた環境で過ごしてしまったという例が多いです。周りからのストレスを受けやすく感受性が強いという共通点もありますが、始めはやはり吃音に対する周りの対応がきっかけなのです。

子供に自信を持たせる環境づくりを心掛ける

吃音,子供

子供の吃音症状を改善に向かわせるには、とにかく現在の子供を認めてあげて自信を持たせる環境を作ることです。親が自分の子供に吃音を欠陥だと感じていると、その気持ちを必ず子供は見透かし、傷ついてしまいます。今の子供で完璧なのだと心から思い、子供を優しく見守ってあげましょう。

吃音があるのに何もしないというのは、親からすればもどかしく、一番難しいとは思いますが、それが最も吃音の改善には効果的なのです。吃音の改善トレーニングには、時間がかかりますし、ある程度吃音に対する客観的な理解が必要です。これを子供にやらせようとするのはなかなか難易度が高く効率が良くありません。大人になってそれでも吃音が改善しなかったときには、そういった改善トレーニングの介入を考えるべきですが、子供の吃音は子供自身の成長で自然に改善させてあげるのが一番良い未来を過ごせるはずです。

子供の吃音は自力で克服していくもの

子供の吃音は、子供自身が成長の段階で乗り越えていくべき課題です。親の無闇な介入は少なければ少ないほど、改善しやすいと言えるでしょう。子供を褒め、言葉に詰まっても待ち、そして愛してあげることで、子供は自信を持って言葉を発することができるようになります。

吃音を持っていたらいじめられるのでは?と不安に思う親も多いとは思いますが、いじめの原因になるのは吃音ではなく、吃音によって失われた自信による「非社交的」な姿勢です。吃音の症状があっても自信を持った態度で発言し、積極性のある子供には絶対にいじめは起こりません。

子供を信じて何もしないという親の覚悟が、子供の吃音の一番の特効薬ということなのです。

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