どもりのきっかけは2~3歳ころにある?
どもりや吃音は心理的なストレスが原因で起こるものですが、それではそのきっかけはいつなのでしょうか?
どもりで悩む人は幼いころからの場合もあれば青年期で起こる人もいてまちまちなのですが、青年期で起る「獲得性吃音」は脳障害や脳損傷などの外的なストレスで発症するケースが多く、幼少期の2~3歳ころに発症する「発達性吃音」とは別の種類とされています。
「発達性吃音」はおよそ5歳ころまで続く場合が多いですが、90%は自然に治っていくとされています。
しかし中には「発達性吃音」が治らずにそのまま成長してしまい、吃音者のほとんどがこのパターンに当てはまるということです。
2~3歳ころの吃音には明確な原因がない
「獲得性吃音」は主に脳の病気や外的ストレスが原因と考えられますが「発達性吃音」には明確な原因がないとされています。
心理的なストレスをまだ理解できない2~3歳の子供ですから、大人のどもりや吃音のように心の問題というのは考えにくいですが、それでも生まれ持った体質などの遺伝的要素や、周囲の人間との人間関係といった環境要素などが複雑に絡み合って起きているのではないかという説明は一応あります。
どもりや吃音が人間が持っている自然な障害、つまり感情の起伏に起因するものだと考えるならば、確かに2~3歳の外界に対する好奇心で一杯な時期であれば感情と発話がシンクロしやすいと言えるので幼少期に起こってもおかしくはないですよね。
5歳ごろまで吃音が続くようであれば要注意
幼児の吃音はもともとたどたどしい会話しかできない時期ですから、障害なのかどうなのかの判断が非常に難しく、素人にはまず不可能だと思います。
しかも幼児のどもりや吃音は波が激しく昨日と今日で全然違うような場合も多々あり、気のせいだと考えてしまいがちなのですが、これが5歳ころまで続くようでしたら注意が必要です。
言語聴覚士がいる施設や住んでいる地域の保健センターに紹介してもらうなどして、言語聴覚士に相談してみることをおすすめします。
ここで問題があると判断されれば早期の吃音ケアを受けることができるからです。
環境指導や直接指導などで滑らかに話す体験や滑らかな会話を聞かせることにより、どもりや吃音が出ない発声や話し方を体験させて次第に普通の話し方へと導いていくのです。
2~3歳ころのどもりや吃音への自宅でのケア
もし幼児がどもりや吃音を起こした場合、自宅でのケアが非常に大事になってきます。
大人の吃音者の心理的なストレスの大部分は吃音を意識しすぎることでより吃音やどもりが出てしまう負のスパイラルから抜け出せないことなのですが、その端緒になるのが幼児期の吃音やどもりへの親の反応だと考えられます。
子供はおそらく自身の吃音やどもりに対して特に意識はしていないはずですが、親の方が意識しすぎて神経質になることで、その感情が子供の方に伝染してしまう恐れがあります。
ですから子供の発声や発話がおかしいなと思っても、それを指摘して子供に意識させたり言い直させたりしないように、よくよく親の方で気を付けなければなりません。
あまりにも何度も指摘されたり言い直させられたりすることで子供が自身の話し方を意識し始めると悪いスパイラルが発生してしまいかねません。
ほとんどの2~3歳が起こす吃音は一過性のものでしかありませんから、それを子供に意識させないでリラックスして思いのままに話せる環境を作ってやるようにすると、自然と吃音は無くなっていくはずです。
どうしても幼児の親は他の家の子供と我が子を比較してしまいがちですが、出来る限りそのような感情を抱かないように注意して子供を見守ってやることが大切です。
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