コミュニケーション能力が求められる現代で吃音者が持つべき意識

コミュニケーション能力が求められる現代で吃音者が持つべき意識

吃音,者

吃音者にとっては辛い「面接」で能力が測られてしまう現状

現代社会では、コミュニケーション能力というものを異常なまでに高く評価する傾向にあります。勉強の成績がいくら高くとも、どれだけ資格を有していたとしても、結局は面接での印象がその人への評価をほとんど決めてしまっているといっても過言ではありません。

吃音者にとって、この状況は不利であるとだれもが思うでしょう。吃音者のほとんどは、面接が嫌いだと答えるのもわかります。

しかし、いくら嘆いても社会の情勢は変わりません。吃音者にとっては逆境かもしれませんが、その中でも賢い選択を繰り返し、強く生き残っていくことが必要なのです。幸いにも、吃音を持つ人は能力が高いことが多いですし、非吃音者には持ちえない吃音者だからこその武器もあるはずです。

今回は、吃音者が現代社会を健全に生き抜くための心構えを紹介します。

吃音であることを隠すことはリスクしかない

吃音者がやりがちな失敗は「吃音を隠して生活する」というものです。吃音というものを嫌悪しているからの表れだとは思うのですが、私からすると吃音を隠すということはリスクばかりの愚策であると言えます。

吃音者は見た目には全くわかりません。吃音という症状が出てから初めて周りに発覚します。そのため、ばれなければ普通の人として過ごすことができると思っているかもしれませんが、吃音者が吃音症状を完全に隠して生活を送ることは不可能です。と言うか、それができるならばもう吃音者ではないですよね。

吃音者が考えるべきなのは、吃音をどう隠すかではなく、吃音をどう認めてもらうかということです。就職時に吃音であることをある程度カミングアウトしておけば、吃音が出たとしても周りのフォローが受けられることが多いです。逆に、カミングアウトして冷たくされるようならばそんな職場はあなたにはふさわしくありません。世の中には温かい職場はごまんとありますので、吃音というものを隠さずに過ごせる職場もきっと見つかるはずです。

コミュニケーションは発信だけで完結するものではない

吃音,者

「コミュニケーション能力」という言葉を聞くと、吃音者は少しおびえてしまいます。なぜなら、吃音者にとって言葉を発するという行為に苦手意識を持っているからです。

しかし、コミュニケーションというものは、言葉を発信するだけでは成り立ちません。その中には、話を聞き相手の気持ちに同調するということも欠かせません。相手の心に土足でずかずか踏み込むような押しつけがましい馴れ馴れしさをコミュニケーション能力だと評価されてしまうこともありますが、実は本当に必要とされているのは相手の気持ちを深く理解するというコミュニケーション能力なのです。

そして、吃音者はこの能力にとても優れています。周りの目を気にして生きてきたという経験もあると思いますが、ほとんどは潜在的な性格で、人の機微を読み取る能力があるのです。

この武器を使わない手はありません。例えば、吃音者が避けがちな接客業も、この能力を積極的に使えば「気が利く店員だ」とだれよりも思ってもらえる可能性だって秘めているのです。

うまく話せないからコミュニケーションがうまく取れない、ということではありません。あなたの可能性は、非吃音者と同じように無限大に広がっているのです。

吃音のせいで自分の未来が閉ざされることはありません

吃音だから、という理由でいろいろなことをあきらめてしまっている人も多いです。しかし、吃音者だからできないこと、というものはないと言っても良いでしょう。「英国王のスピーチ」という映画でも吃音者の国王が取り上げられていましたが、このように吃音者は国の長にだってなれるのです。

吃音を持ちながら役者やアナウンサーの仕事をしている人もいますし、吃音というもので未来が閉ざされてしまうということは決してありません。すべては、あなたの気持ち一つなのです。もし、これを読んで吃音を乗り越える決意ができたなら、最も効果的な吃音改善法ともされるMRMプログラムから始めてみましょう。

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